ブログ運営を長く続けるほどに、自分の文章力で悩んだことのあるブロガーは多いと思います。
闇雲に良い文章を書こうと思ってもなかなか書けるものではなく、大枠となるポイントと要所で活用する細かなテクニックをマスターすることが飛躍的な文章力の向上に繋がります。
こちらでは、文章力を向上させる3つの重要ポイントと15のライティング技術について丁寧に解説していきます。
文章力を向上させる基本は多くを読み多くを書くこと
高い文章力を身に付けて、色々なライティングテクニックを使えるようになる事は、ブロガーとしてかなりの強みになります。
文章力をアップさせる技法は色々あり、文章作成全般に役立つものもあれば、ブログだからこそ効果的と言える技法もあります。
但し、文章をよく見せる為にテクニックを優先するよりは、とにかく書籍や興味あるブログ記事などを数多く読み、それを参考に数多くの記事を実際に書いてみることが重要です。
多くを読み多くを書くことで、個人差はあるにせよ、文章力の基礎は次第に強化されていくものです。
作者の異なる文章を多く読むことで、意識をしなくても色々な技法を目にすることができ、自然と基礎的要素として文章力が身に付いていきます。
ピンポイントの技法を学ぶ以前に、先ずは文章を構成する基礎力を身に付けることは、とても大切な事と言えます。
これは、長期間に亘りブログ運営をしている人であれば、誰もが共感できる意見だと思うのですが、文章力も経験値が増えるほどに引き出しが多くなって、様々なバリエーションの記事を作成できるようになってきます。
文章力を上げるどんな技を覚えても、基礎的な読む力と書く力がなければ、そのテクニックを活かすことは出来ないのです。
読む力は読解力であり想像力です。
書く力は伝達力でありイメージを与える力になります。
先ずは、この基本を踏まえた上で、文章力を向上させる7つの技法を学んでいきましょう。
一文に沢山詰め込み過ぎない
一つ一つの文章は短めでシンプルな形にすることが理想的と言えます。
それぞれの文章に繋がりを持たせつつ、伝えたいことを端的に構成することで、読みやすく分かりやすい文章が作れます。
読者が考えずに理解できる文章を作る
読者が内容を理解する為に、考える必要がある文章は良い文章とは言えません。
文章をスムーズに読み終えれるように、意味が伝わる文章になっているか何度も読み直し、必要であれば修正を加えましょう。
結論を先に持ってくる事で文章が作りやすくなる
高い文章力を持つ人であれば、結論が先でも後でも、それなりに読者に受け入れられる文章を作成することは可能です。
しかし、文章作成に不慣れな方であれば、結論を先に持ってきた方が端的な文章を作ることができます。
結論を後回しにすると、前置きが長くなりすぎて諄い文章になる可能性があります。
できるだけ同じ言葉を繰り返さない
「記事を作る方法は主に2つの方法に分類される」このように同じ言葉が使われると、少々しつこい文章になってしまいます。
作成した文章は読み直して、一文に同じ言葉が羅列されている場合は「記事を作る方法は主に2つに分類される」のように修正しましょう。
主語と述語を適切な位置関係にする
主語と述語を離し過ぎると、主体の見えない分かり難い文章になってしまうことがあります。
「私のブログが有名雑誌の特集に掲載されます」よりも「有名雑誌の特集に私のブログが掲載されます」の方が、よりシンプルで分かりやすくなります。
接続詞を適切に使う
理由や結果を表す「したがって」、対立や反対を表す「ところが」、付加を表す「さらに」、言い換えや理由を説明する「つまり」、話題を変える「それでは」など、接続詞には色々な種類と使い道があります。
接続詞を上手に使った文章は読みやすく知的な感じを与えてくれますが、使いすぎるとしつこい文章になってしまいますので気をつけましょう。
読者にイメージさせる文章を作る
文章を作成する側は、伝えたいことを文字に変えて表現しているわけですが、読者の立場になった時に伝えたいことがイメージできるか否か、しっかりと確認することが大切です。
言葉足らずになっていないか、或は遠回りで分かり難くなっていないかを確認する為に、自分以外の家族や友人に読んでもらうことも良い方法の一つです。
メリットの強調と問題の解決を丁寧に説明して読者からの納得を得る
ブログ運営で成果を挙げるには、多くの読者から共感してもらったり納得してもらえるような、数多くの記事を蓄積していく事が求められます。
読者が興味を示す魅力的な記事を作成して、多くのページを回遊してもらえるようなブログ構築が必要となり、特にアフィリエイトブログの場合には、ただ記事に興味を持ってもらうだけでなく、私達が望む行動(購買・契約・登録など)をしてもらえるような導線作りが重要になります。
読者が欲している豊富な情報を提供して、要所で私達ブロガーが望む行動を喚起するような、ごく自然な説得力が必要となるのです。
注意して頂きたいのは、説得は懇願や強要とは全く違う性質であることを十分に理解することです。
記事の中での説得とは読者のメリットを強調し、読者の抱える問題を解決し、そして読者に納得してもらうことなのです。
丁寧な説得を無視して、1記事に無理やり私達ブロガーの希望を押し込むと、懇願や強要に近い性質の文章になってしまいがちです。
複数の記事で丁寧且つ自然な流れで説得を繰り返し、違和感なく読者から納得してもらうことが大切なポイントになります。
返報性を促す記事を作る
返報性とは、誰かに何かを与えた時に恩を返したくなる心理状況のことを言います。
返報性を意識した記事作りをすれば、読者へ直接こちらからお願いしなくても、見返りに繋がる行動を起こしてくれる可能性が高まります。
例えば、何らかの商品(或いは部品)や情報の一部を無償で提供することによって、その後、全商品(或いは部品)・全情報を購入する可能性が高まります。
これは返報性による作用と言えます。
有益な情報の一部を無償で提供し、情報全体の購買意欲を煽るようなやり方もよく目にする手法です。
また、譲歩することでも返報性の効果があります。
大きな(或いは困難な)お願いをした場合には断られる可能性は高いですが、その後に譲歩して小さな(或いは簡単な)お願いをした場合、2度目にはお願いされた側も1度断っている分「今度は譲歩して承諾しなくては」と、返報性の作用が働きます。
この返報性の作用を利用して記事作成をすれば、やはり読者が行動へ移行する可能性は高くなるのです。
一貫性のある記事を作る
ブログ作りはコンセプトに沿って、一貫性のあるものでなければいけません。
一貫性のないものは、信用・信頼に欠けます。
ブログ内容に一貫性があり専門性の高い内容であれば、読者の行動は都度決断をする必要がなくなります。
なぜなら、十分に信用と信頼を得ていますから、最初の決断のみで後の決断のハードルを低く設定できるからです。
結果的にブログ内から多くの商品を定期的に購入してくれたり、登録作業などをしてくれるようになります。
価値の証明をブログへ盛り込む
読者が行動を決断する材料の一つが、価値あるものである事実を、記事作成者以外に証明している人が存在することです。
商品購入者の声や読者の感想などは、提供している価値を証明してくれる大きな武器となります。
特に初回訪問の読者などは、自分以外の読者が価値を証明していることで安心度合いが一気に増します。
読者の好みを知る
人気記事へのアクセス状況や個別記事へ投稿されたコメントなどを分析して、ブログを訪問する読者層の好みを知ることはとても大切です。
集客が多い場所へは、更に読者が好むコンテンツを追加して満足度を向上することで、説得のハードルを下げることができます。
サイトの希少性を高める
私達人間は豊富なものを過小評価し、希少なものを過大評価する癖があります。
よく見かけるのが「残り●●個」「残り●日」このようなフレーズです。
今までは希少でなかったものが急に希少価値を増すことで、衝動的な購買意欲を煽ったりします。
コンテンツマーケティングを加速させるストーリーを作る
アフィリエイトブログなどの場合には、掲載する広告から商品の購入・契約・登録など、何らかのアクションを起こしてもらう必要があります。
収益化に直結するページへ誘導し、更には希望通りのアクションを起こしてもらうには、読者の購買意欲を喚起するストーリー性を、ブログ全体及び個別記事に持たせることが求められます。
個別記事では単純に商品を押し売りするような文章を作るのではなく、読者が自然な流れで成果へ繋がるアクションに納得できるストーリーの構築がポイントになります。
また、ブログ全体としても記事同士が自然な流れで繋がりを持ち、収益へ直結するページへと集中的に誘導できる違和感のない導線の構築がポイントとなります。
このようなストーリー性を考慮した一捻りで、コンテンツマーケティングを更に加速させることが期待できます。
購買意欲を自然な流れで掻き立てるには、ブログ全体が違和感なく繋がるようなストーリー性を帯びている必要があります。
- 冒頭でユーザーの好奇心を搔き立て注目を引く
- 一歩踏み込めば、もっと知りたくなるような導線が引かれている
- 最後にユーザーが納得し、更に他の人達へ伝えたくなるような結論が構築されている
ストーーリーを演出する以上のポイントを念頭に、3つの技法を学びましょう。
人間のニーズを利用する
優れたストーリーの展開は、巧みに人間のニーズを利用しています。
人間のニーズの根本となる一つが「知りたい」と思うニーズです。
例えば、ブログに興味ある未経験者が知りたい情報は「ブログの作り方と始め方」です。
更に細かく見てみると「難しいのか?簡単なのか?」「自分にもできるのか?」「どのくらいの期間で、有料なのか無料なのか?」などです。
このニーズを順序立てて満たしてあげるような導線を構築すれば、ブログ運営に少しでも興味あるユーザーは引き込まれていくはずです。
感情を込めることで共感を誘う
記事に感情を込めることは、良い方向に作用する場合と悪い方向に作用する場合に二分されます。
悪い方向へ作用する場合は、自分の感情をユーザーへ押し付けるような記事作成をしている時です。
良い方向への作用を導くには、ユーザーの共感を得なくてはいけません。
「幸せ・悲しみ・衝撃・不安・期待・矛盾」など、人間の感情は様々です。
つまり、ユーザーの不安や迷いを解消するような記事や、時にユーザーの苦労に共感するような記事、更には期待に応えるアイディアの提案など、ユーザーが持つであろう感情を想定して、自分の感情も込めることで共感を呼ぶことになるのです。
有用性の意識を絶対忘れない
良質なコンテンツである為には、読者に役立つ情報であることが前提となります。
ストーリーの構築を考えていると、色々なテクニカルなアイディアなどが頭を巡り、読者をコントロールすることのみに固執してしまいがちです。
例えば、ブログアフィリエイトなどは、恩恵として利益を得られるスキームを構築しています。
しかし、利益へ誘導する為だけに読者をコントロールしようとすると、読者への情報提供が満たされず、逆にブログから離脱する可能性が高くなります。
したがって、自分が利益を得る以前に、ブログを訪問した読者が掲載する情報に満足してもらうストーリーを第一に考え、そこへアフィリエイトのスキームを違和感なく取り入れる必要があるのです。
読者のコントロールばかりを意識したブログは、自己満足や利益優先が前面に露呈してしまいます。
先ずは、読者のメリット・読者の満足を念頭にブログ構築することが大切なのです。
まとめ
3つの重要なポイントと15の細かな技術について紹介しましたが、このすべてを一気に習得する必要はありません。
ブログ記事作成の色々な場面で「個別文章のグレードを上げたい」「ライバルブログと記事で差別化を図りたい」このような思いに至った時に、都度色々方法を探ってみることが大切です。
そうすれば技術を増しながら、いずれ自分のライティングスタイルが構築されていきます。