意外と理解されてない検索順位の決め方|Googleアルゴリズムの仕組みとは?

普段インターネットを頻繁に利用される方でも、検索順位がどのようにして決められているのかを知らない人は多いと思います。

この仕組みについては、サイト運営をしている個人ブロガーであっても、意外としっかりと理解している人は少ないのが現状です。

検索順位がどのように決定されているのかを知らなければ、当然ながら有効なSEO対策を施す事は出来ません。

こちらでは、Googleのアルゴリズムについて詳しく解説していきます。

検索順位はGoogleの理念に沿って決定される

検索順位はGoogleの理念に沿って決定される

Googleの共同創設者であり、CEOのラリー・ペイジは「完璧な検索エンジンとは、ユーザーの意図を正確に把握し、ユーザーのニーズにぴったり一致するものを返すエンジンである」と言っています。

Googleは、ユーザーが出来る限り簡単に求めている情報を見つけられて、するべき作業を完了できるようにすることを、常に目指しサポートしています。

したがって、検索ユーザーに価値のあるコンテンツを上位表示させる事こそが、Googleの理念であり、この理念にそって私達がキーワード検索した時の順位は決められているのです。

Googleの検索エンジンはアルゴリズム(やり方・答えの出し方)によって、検索クエリに対するベストな検索結果を返そうとしています。

掲げる理念に沿って、より精度の高い検索結果を実現する為に、Googleのアルゴリズムは、年間に数百回にも及ぶ変更や修正を加えています。

その為、評価基準に対する検索エンジンの解釈の精度が上がったり、見落としがなくなったりする事でも、WEbサイトの順位変動が度々確認されるのです。

Googleは検索順位の決め方について、明確には公表していません。

では、私達が何を基準にSEO対策をしているのかと言うと、それは検索品質ガイドラインを読み解き、検索上位表示に有効であろう取り組みを判断しているのです。

検索品質評価ガイドラインには、どのようなサイトが高品質なのか、スパムなのか、低品質なサイトなのか、このような事例が掲載されています。

検索品質評価ガイドラインを読み解くことで、Googleがユーザーからの検索クエリに対して、どんなコンテンツを検索結果に返そうとしているのかを予測することが可能になり、その効果を引出す為の取り組みこそがSEO対策になるのです。

検索品質評価ガイドラインには、200以上もの評価基準があると言われていますが、この項目に照らし合わせて、検索クエリに密接に関連していると判断されたページに順位付けして結果を表示しています。

因みに、検索エンジンがこれだけの材料を基に順位の判断をするまでには、キーワード検索してから0.5秒で作業が完了して検索結果が表示されるそうです。

例えば、当ブログのテーマである「役立つブログ」で検索してみると、16,000,000件以上もの検索結果が約0.4秒で表示されます。

評価基準となる数百もの項目と検索キーワードの関連性を判断して、数十万件~数千万件にも及ぶWEBサイトを抽出し、更には順位を決めて一瞬にして表示しているわけですが、この検索システムの精度と性能は日増しに進化しているのです。

検索上位表示の為に重要な3つの要素とは

検索上位表示の為に重要な3つの要素とは

Googleが公表している検索品質評価ガイドラインから、翻訳した一部の項目を紹介しましょう。

  • そのページを持つWEBサイトの品質はどうか?
  • コンテンツの鮮度と質はどうか?
  • そのサイトにリンクしている他のウェブサイトの数や品質はどうか?
  • 検索キーワードの同義語は入っているか?
  • 検索キーワードとWEBページのURLとタイトルはマッチしているか?
  • 検索結果として返すべき種類は何か?(WEBページ、画像、動画、ニュース記事など)
  • 検索したユーザーとWeb上で繋がっている人が勧めている結果はないか?

ユーザーが検索するキーワードはGoogleに対する質問であり、この質問へ正確に答える為に、このような項目で構成された、検索順位を決める評価基準に照らし合わせているのです。

中でも、検索上位表示をさせる為に重要となる3つの要素について説明していきたいと思います。

WEBサイト制作が開始された古さ

一般社会でも歴史あるもの程、信用度が高くなる傾向が多々見られますが、検索エンジンも、WEBサイトが作られてからの年月が長く、歴史があるほどに評価が高くなる傾向があります。

古さの基準としては、ドメインの取得年月日などから判断されると言われています。

WEBサイトの作り方

検索エンジンは、WEBサイトのトップ画面や個別ページについて、主に以下のような項目を重要視すると言われています。

キーワードの配置

キーワードは、ページタイトル・メタタグ・ページ全体に配置する事で、検索エンジンから評価される可能性が高まります。

但し、キーワードを強引に羅列したりすると、検索エンジンを騙して順位を上げようとしている、悪質なサイトと判断されることもあります。

適切な数を自然に配置する事が求められます。

情報の専門性と量

WEBサイトのページ数を増やしても、内容が薄く、ユーザーが欲しい情報が少なければ、検索エンジンは評価してくれません。

特定のジャンルについて、専門性の高い豊富な情報量が発信されているWEBサイトは、検索エンジンに評価されやすくなり、検索上位表示の可能性が高くなります。

検索から訪問したユーザーも、充実した情報のサイトほど長く回遊してくれるようになりますので、WEBサイト運営での色々なメリットを得ることができるようになります。

記事内容のオリジナル性

情報量が豊富で記事内容が充実しているWEBサイトであっても、その文章が他のサイトからのコピーであったり、極めて類似する内容である場合には、検索エンジンからペナルティーを受けることもあります。

つまり、検索エンジンからの評価では、オリジナリティーが重要な要素となるのです。

他の記事から引用するのであれば引用元の表示が必要ですし、参考にしてオリジナルの記事作成をするのであれば、自分なりの言葉で別物の文章に作り上げる必要があります。

リンクの数

運営サイト内の関連記事をリンクで繋いだり、他の良質なサイトをリンクで紹介したり、逆に他のサイトからリンクによる紹介を受けたりすることで、検索エンジンから認識されやすい傾向にあります。

特に、外部リンクとなる他サイトからの紹介は、検索上位表示に繋がる評価の対象となります。

最も有効なSEOはコンテンツ対策と外部リンク獲得

最も有効なSEOはコンテンツ対策と外部リンク獲得

コンテンツ対策とは

ここ数年のSEO対策では、「最も重要視すべきはコンテンツである」と、多くのWEB制作に携わる人が口を揃えています。

WEB制作におけるコンテンツを簡単に言ってしまえば、個別ページの情報のことになります。

この情報の充実を、検索エンジンが評価基準としているのです。

例えば、「ブログの始め方」「ブログの作り方」で検索上位表示を目指すのであれば、「ブログサービス・ブログ開設手順・ブログ記事の書き方」などについて、詳しく分かりやすい情報が豊富に発信されているWEBサイト程、検索エンジンに評価されやすくなります。

つまり、コンテンツ対策とは、ユーザーに役立つ質の高い情報が掲載されたページを作ることなのです。

検索エンジンに評価されるには、先ずは、WEBサイトへ訪問してもらいたいユーザーの事を第一優先して、WEB制作に取り組むことが求められるのです。

外部リンクとは

SEOで重要視される外部リンクとは、他のWEBサイトから自分の運営サイトを紹介してもらう為のリンクを張ってもらうことで、被リンクやバックリンクとも言われています。

Googleの検索エンジンには、他のWEBサイトから被リンクが張られている(紹介されている)事を評価する傾向があり、その数が多いほど検索順位に影響を与えると言われています。

特に、権威あるWEBサイト、つまり、検索順位が高かったり、ユーザーからの評価が高いサイトからのリンクは、検索エンジンからより高い評価を受ける可能性が高くなります。

良質の外部リンクを集める方法は色々あります。

関連性のある他のサイトと相互リンクをお願いする方法や、サテライトサイトの作成でメインサイトへリンクを集める方法、TwitterやFacebookなどのSNSによってリンクを獲得する手法もあります。

いずれも、検索エンジンが評価するのは、自然な外部リンクの増加です。

不自然な増加は、ペナルティーの対象となる事もありますので、過度な自作自演リンクやリンク販売業者の利用などは、注意が必要となります。

まとめ

『Googleが好むサイトと嫌うサイトの違いとは?ホワイトSEOとブラックSEOの基礎知識を学ぶ!』では、Googleが全世界の9割以上の検索エンジンシェア率を誇る事や、良くも悪くもGoogleの考え方に従い、Googleが好むサイト構築が、正当且つ有効なSEO対策であると確認し理解することができます。

このGoogleのIT業界掌握状態は、今後も長らく続くことは間違いないでしょうから、検索システムの基本的な事や評価される基本的なWEB制作を学ぶことは、とても大切です。

どのような仕組みに対しての対策なのかを理解しているか否かで、その有効性を効果的に引き出すことができるか、或は、仕組みの変更・修正に柔軟な対応ができるかで、大きな差が生じてくるでしょう。

Googleの基本概念を漠然とでも構いませんので、理解しながら、今後のSEO対策へ取り組むことは、大きな意味があると思います。