SEOを意識したブログの構築を考えた時に、先ず気になるのは「ドメイン」の取得だと思います。
ドメインには幾つかの種類があり、他のサイトとは異なるオリジナルの名前を採用できる「独自ドメイン」は、SEOにも強く本格的なサイト運営には取得が欠かせないと言われています。
しかし、なぜ独自ドメインがSEOに有利と言われているのでしょうか?
こちらでは、独自ドメインがSEO的に有利と言われる理由を初心者にもわかりやすく解説していきます。
独自ドメインとは
ホームページのURLで「http://(もしくはhttps;//)」以降の表記を「ドメイン」と呼びます。
ドメインは「インターネット上の住所」と説明されることも多いのですが、本来はIPアドレスと言われる9桁の数列がインターネット上の住所を示すものであり、それをコンピューターではなく人間にとって理解しやすく表記したものが「ドメイン」になります。
ドメインには「独自ドメイン」「共有ドメイン(サブドメイン)」「サブディレクトリ」の3つの種類があります。
独自ドメイン
独自ドメインは他サイトとは異なる唯一のオリジナル名を取得できるドメインで、「yakudatsu-blog.jp」「yakudatsu-blog.co.jp」のような汎用型・属性型のJPドメインや、「yakudatsu-blog.com」「yakudatsu-blog.org」のようなgTLD(generic top-level domain-ジェネリックトップレベルドメイン)などがあります。
基本的には独自ドメインの取得は有料になり、取得後の更新費用やレンタルサーバー費用などの運用費が掛かります。
運用費が掛かる分、レンタルサーバーを移行するなど新たなサービスへ独自ドメインを持ち運ぶこともでき、SEO面でもメリットの大きいと言えます。
共有ドメイン(サブドメイン)
共有ドメインは、既存の独自ドメインを他のユーザーと共有して利用できるドメインを言います。
例えば、「yakudatsu-blog.jp」の既存の独自ドメインが用意されているサービスでは、「aaa.yakudatsu-blog.jp」「bbb.yakudatsu-blog.jp」のようなドメイン名を利用することができます。
「aaa」「bbb」の部分は自分で決める事が出来るのですが、「yakudatsu-blog.jp」については他のユーザーと共有することになります。
共有ドメインは、レンタルサーバーのスペックなどに付加されるサービスであり、他のユーザーと共有して利用することから独自ドメイン取得のように別途費用が掛かるような事はありません。
但し、基本的にレンタルサーバーの移行や新たなサービスでの持ち込み利用はできませんので、独自ドメインと比較して自由度は劣ることになります。
サブディレクトリ
サブディレクトリは、ドメインの後ろに新たなディレクトリ名を付けて利用することを言います。
例えば、「yakudatsu-blog.jp/aaa」「yakudatsu-blog.jp/bbb」のように、それぞれディレクトリ名である新しい文字列を追加して利用します。
ドメインの種類によるSEOへの影響
ドメインの種類によるSEOへの影響については、SEO業者やサイト運営者によって色々な意見があります。
その中でも、Googleのジョン・ミュラー氏による「サブドメインもサブディレクトリも本質的には同等だ」との発言は最も注目すべき見解と言えます。
また、Googleのウェブマスター向け公式ブログにおいても、「新しいgTLDも他のgTLDと同じように処理されます。」と記載されています。
これらのことを考慮すれば、ドメインの種類によるSEOへの影響はないと考えられます。
但し、利用状況に応じた選択でSEO対策のしやすさに違いが生じることはあります。
新規サイトの開設
先ず、新規サイトの立ち上げてブランド力を強化していくのであれば、やはり独自ドメインの取得が有利と言えます。
無料部ブログサービスのような共有ドメインと比較した場合に、新規サイトのコンセプトにマッチした文字列でドメイン名を決めることができますので、閲覧者にもサイト名を覚えてもらいやすくなります。
また、長期の運営継続でサイト閲覧者から、より高い信頼を得ることも期待できます。
将来的にレンタルサーバーの変更など、ドメインの移行にも柔軟に対応できますので、色々な面でメリットが高いと言えるでしょう。
既存サイトの移行
既に運営中のサイトがあり、新たなレンタルサーバーへ変更する際などには、基本的には利用中のドメインを移行して継続するやり方がおすすめと言えます。
既に取得済みのドメインには、SEO的な評価とサイト閲覧者からの信頼が蓄積されていますので、この状態を引き継ぎ、更に強化していく取り組みの方が効果的です。
但し、いずれの評価も信頼もあまり得られず、サイトのイメージを刷新したいような場合には、新たにドメインを取得して運営する方法も選択肢の1つです。
複数のサイト開設
既に運用サイトを持っていて、別ジャンルのサイトやサテライトサイトなどの新たな立ち上げをする場合には、用途に応じたドメインの利用が必要になります。
先ず、既存の運用サイトとは別ジャンルのコンセプトでサイトを立ち上げる場合には、既存サイトとの関連性の強弱にもよりますが、基本的には新たに独自ドメインを取得する方が良いでしょう。
構築してきた既存ドメインのSEO的な強みを利用できないデメリットはありますが、ユーザーへ新たなサービスの立ち上げであることをアピールする効果があります。
一方、サテライトサイトの立ち上げの場合には、利用中のドメインのサブドメインやサブディレクトリの利用がおすすめです。
新規ドメインの取得よりも手軽にサイト構築ができますし、なによりも既存ドメインのSEO効果を引き継ぐ事ができます。
サイト閲覧者にも既存サイトとの関連性を理解してもらいやすいメリットもあります。
ブログにおける独自ドメインのメリット
ブログ運用では、無料ブログサービスの開設で共有ドメインを利用するよりも、独自ドメインを取得してブログ開設した方が有利と言われています。
独自ドメイン取得の細かなメリットを挙げれば色々ありますが、最大のメリットはリスクを回避できることです。
ドメインの移行に対応できる
無料ブログサービスでブログの運用をした場合には、基本的にドメインの移行はできません。
他のブログサービスを利用する際には、サービスの解約と同時にドメインも削除されてしまいますので、これまで培ってきたSEO効果もリセットされることになります。
一方、独自ドメインの場合には、レンタルサーバーを変更する際にもドメインを移行できますので、SEO効果を保ったままブログ運用を継続することができます。
ブログを長期運用して育て上げていくのであれば、よりハイスペックなレンタルサーバーの利用なども考慮して、独自ドメインの取得をしておいた方が安心と言えます。
ブログを解約しない限り消滅しない
独自ドメインでのブログ運用では、ドメインの維持費やレンタルサーバー費など、一定の費用が掛かります。
しかし、年額で1万円~1万5千円程度、月額では1000円少々の費用です。
この費用を掛けることで、オリジナルのドメインで構築された自分専用のブログを永久に維持することができます。
一方、無料ブログサービスでは費用は掛かりませんが、ブログサービスが閉鎖された場合にドメインも消滅してしまいます。
時間と労力を掛けて構築したブログが一瞬にして消滅し、新たに作り直すことになるのです。
自分で取得したドメインであれば、解約しない限りは消滅することはありません。
これはブログ運用における最大のリスク回避になります。
効果的な対策ができる独自ドメインを活用
オリジナル名を取得できる「jp」「co.jp」のような汎用型・属性型のJPドメインや、「com」「org」「net」のようなgTLDは、信頼性の高いサイト運用に繋がりますので、その分SEOの効果も最大限引き出すことが可能と言えます。
効果的な内部SEO対策や外部SEO対策、コンテンツ対策に注力してWEBサイトの最適化をすれば、検索順位上昇に大きな期待が持てるようになります。
更に、各ページ毎にユーザーファーストを考慮した検索クエリと関連性の高い情報を含むコンテンツ作成に注力しながら、SEO対策を進めることがポイントとなります。
ブログ運営では、最終的にユーザーの信頼を得ることが目的となり、収益化の拡大にも繋がります。
その為、良いドメインをしっかり確保した上でSEOを進め、先ずは、Google(検索エンジン)に評価されるブログ構築が重要になります。
ドメインの重要性は検索エンジンに与えるパワー
独自ドメインを取得してSEOを考慮した最適化を進めていくことで、ドメインのパワーは徐々に増していきます。
ドメインパワーは「良質なコンテンツの作成によって、時間の経過と共に高くなるパワー」です。
したがって、一筋縄に得ることができるわけではありませんが、徐々に積み上げたドメインパワーにはSEOの効果を早めてくれる大きなメリットがあります。
構築したブログコンテンツが検索エンジンからの高い信頼を得ることになるのです。
パワーアップした独自ドメインの保有は、貴重な財産の保有と同じです。
しっかりやるべき取り組みを行い、万全の体制でその時期を迎えることが強いドメインを手に入れる近道になります。
おすすめの独自ドメイン取得サービス
格安で質の高い独自ドメイン取得サービスを提供しているおすすめの3社について、それぞれの特徴とメジャーなドメインの料金について比較していきたいと思います。
お名前.com
お名前.com
比較表のドメイン以外にも「.xyz」や「.link」など格安で取得できるドメインが多数あり、期限切れドメインの取得予約や随時開催されるドメインオークションなどのサービスが充実していることも特徴の一つと言えます。
※表記の価格は年額で、( )表示は2年目以降価格が変わる場合です。
お名前.com | |||
---|---|---|---|
.com | .net | .biz | .info |
1,040円 (1,280円) | 1,160円 (1,280円) | 199円 (1,480円) | 340円 (1,480円) |
.org | .co.jp | .jp | 日本語.jp |
890円 (1,480円) | 3,780円 (5,200円) | 2,840円 | 1,190円 |
お名前.com |
ムームードメイン
ムームードメイン
サービスもシンプルで管理しやすいのが特徴の一つです。
※表記の価格は年額で、( )表示は2年目以降価格が変わる場合です。
ムームードメイン | |||
---|---|---|---|
.com | .net | .biz | .info |
1,160円 (1,280円) | 1,160円 (1,280円) | 1,480円 | 1,480円 |
.org | .co.jp | .jp | 日本語.jp |
1,480円 | 3,780円 | 2,840円 | 1,180円 |
ムームードメイン |
エックスドメイン
エックスドメイン
また、独自ドメインを契約していない方でもHTMLサーバー・PHP/MySQLサーバー・WordPressを無料で利用することができます。
※表記の価格は年額で、( )表示は2年目以降価格が変わる場合です。
エックスドメイン | |||
---|---|---|---|
.com | .net | .biz | .info |
1,180円 | 1,180円 | 1,380円 | 580円 (1,380円) |
.org | .co.jp | .jp | 日本語.jp |
1,380円 | 3,760円 | 2,820円 | 1,180円 |
エックスドメイン |
まとめ
ここまで解説してきた通り、独自ドメインそのものがSEOに有利に働くことはありません。
しかし、色々なリスクを排除しながら、SEO効果を高める取り組みがしやすいことは間違いのないことです。
ブログ運用は財産の構築です。
将来しっかりとその形を残せるように、独自ドメインの取得でブログを始めることが絶対におすすめです。