PPCアフィリエイトは本当に稼げるのか?|初心者向けにやり方を解説
「PPCアフィリエイトで稼げる時代は終わった」最近、このような情報を声高に発信するアフィリエイターが増えています。

確かに、取り巻く環境が厳しくなっている面は色々とあるようですが、それでも、実際にはまだまだ多くの参入者がいるのも事実です。

そこでこちらでは、「PPCアフィリエイトって何?」と言う初心者でもわかるように、PPCアフィリエイトの基本的な概要や現状、具体的なやり方について詳しく解説していきます。

PPCアフィリエイトとは?

PPCアフィリエイトとは?
PPCアフィリエイトとは、PPC広告を使用してアフィリエイトをする手法で、PPC広告とはYahoo!やGoogleの検索結果に表示される広告を指します。
PPC広告の表示例

PPC広告の中にも幾つかの種類があり、上記の画像のようにキーワードで検索エンジンへ表示させる広告を「キーワード広告(またはリスティング広告)」と言います。

一方、WEBサイトのサイドバーや記事下などへバナー画像やテキスト広告を表示させるタイプを「ディスプレイ広告」と言います。

恐らく、普段ネットをする人なら目にしたことは必ずと言って良いほどあると思います。

PPC広告の仕組みは以下のような流れになります。

  1. PPC広告の出稿
  2. ユーザーが広告をクリック
  3. クリック後に広告内の商品を購入
  4. PPC広告経由での報酬は発生

PPC広告の出稿に際して当然ながら費用が発生するわけですが、ネット上に掲載されるだけでは広告料は発生しません。

ユーザーが興味を示してクリックをした際に広告料が発生します。

したがって、クリック後に広告の商品を購入してくれれば、PPC広告料以上の利益を稼ぐことができますが、クリックのみで終わってしまうと費用だけが発生することになります。

その為、費用対効果に見合う商品ジャンルの選定と、クリック後にユーザーの興味を更に喚起できるランディングページやブログ(サイト)の構築が成功の重要なカギとなります。

PPCアフィリエイトのメリット・デメリット

PPCアフィリエイトのメリット・デメリット
続いて、PPCアフィリエイトのメリットとデメリットについて解説していきます。

PCCアフィリエイトのメリット

PPCアフィリエイトの特徴的なメリットは以下の3点になります。

成果発生までの時間を短縮できる
一般的なアフィリエイト手法では、運用する媒体への集客に時間が掛かりますので、成果を出すまでに早くても数週間~数か月を要します。しかし、PPCアフィリエイトでは、広告を出稿することで即効性のある集客が可能ですから、その分、膨大な時間を短縮することができます。

 

SEO対策の必要がない
ブログアフィリエイト(サイトアフィリエイト)では、検索流入を増加させることが収益拡大に大きく影響します。その為、検索上位表示させるSEO対策への取り組みは必須です。しかし、PPCアフィリエイトでは広告を出稿することで検索結果に表示されるようになりますのでSEO対策は不要です。

 

ブログ(サイト)を作り込む必要がない
ブログアフィリエイト(サイトアフィリエイト)では、少なくとも100記事以上を作成してコンテンツを充実させることが求められます。しかし、PPCアフィリエイトではランディングページだけで成果を出すことも可能ですから、ブログやサイトを作り込む必要がありません。

PPCアフィリエイトのデメリット

一方、PPCアフィリエイトでは以下のような大きなデメリットもあります。

広告出稿の費用が掛かる
PPC広告の出稿には、当然ながら費用が掛かります。しかし、広告が出稿されたからと言ってアフィリエイトの成果が出せる保障はありません。クリックがされただけで成約に至らないケースも十分に考えられるので、費用対効果をしっかりと見極めることが必要です。

 

広告出稿に審査が必要
PPC広告の出稿には審査があり、一定の基準を満たす必要があります。因みに、この審査では情報商材はほぼ通らないと言われています。また、誇張した極端な表現も審査に影響します。「絶対に稼げる」「必ず痩せる」のような表現は審査に通らない可能性が高いと言えます。

 

アカウント停止のリスクがある
出稿した広告で誇張した表現や、その他にも規約に抵触するようなことがあれば、PPCアカウントの停止になることがあります。アカウントの停止になれば全ての広告がストップになり、当然ながら報酬も発生しなくなります。アカウント停止に関する具体的な内容は教えてもらえないので、自分なりにルール違反を判断して広告を削除するなりの対応が必要になります。

PPCアフィリエイトで稼ぐ手順

PPCアフィリエイトで稼ぐ手順
PPCアフィリエイトで稼ぐ手順は、広告を出稿する作業以外は、基本的に通常のアフィリエイトと同じになります。

  1. ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)へ登録する
  2. 利用する商品広告を選ぶ
  3. ブログやサイト、ランディングページを作成してで広告を掲載する
  4. 対策キーワードを選定してPPC広告を出稿する

一般的なアフィリエイトと違い、ブログやサイト構築の100以上にも及ぶ記事作成作業やSEO対策も必要なくなりますが、明らかに異なる手順は、4つ目の「対策キーワードを選定してPPC広告を出稿する」です。

PPC広告出稿の際には、狙うキーワードの選定を求められるのですが、例えば、「商品名+評判」のようなキーワードは成果率(CVR)がかなり高い分、広告単価も高くなります。

その為、広告出稿後の効果を想定して、事前に利益率を算出しておくことが大切です。

目安としては、広告費の1.5倍の利益が出せるようであれば継続可能と言えます。

もし、事前の算出では1.5倍の利益を想定していても、実際に大幅なマイナスになるようであれば、一旦広告をストップして迅速に再考することが得策です。

当然ですが、赤字が雪だるま式に増加する可能性もありますので、間違っても広告出稿後に放置するような杜撰な対応を取ってはいけません。

今後PPCアフィリエイトで稼げるのか?

今後PPCアフィリエイトで稼げるのか?
ここまで、PPCアフィリエイトの概要や稼ぐ手順について解説してきましたが、ここからは、PPCアフィリエイトの現状について少しお話したいと思います。

最近では「PPCアフィリエイトは今後稼げなくなる」との声を多く聞きます。

これはPPC広告を取り巻く環境の変化が大きく影響しています。

具体的には、以下の3点が影響を与えています。

  1. Yahoo!プロモーション広告の変化
  2. リスティング禁止広告の強化
  3. PPCアフィリエイト参入者の増加

Yahoo!プロモーション広告の変化

PPCアフィリエイトでは、GoogleアドワーズよりもYahoo!プロモーション広告の利用者が圧倒的に多いのが現状です。

理由は、Yahoo!プロモーション広告の方が審査が緩いからです。

しかし、現在ではデザインなども変更になり、検索結果の右側に表示される広告がなくなってしまいました。

この変更でPPC広告のクリック単価が全体的に上昇傾向にあり、以前と比較して利益の出し難い状況になっています。

リスティング禁止広告の強化

以前は、リスティング禁止の広告を利用しても、ある程度対応できたのですが、現在はASP側の取り締まりがかなり強化されるようになりました。

その為、リスティング禁止の広告をPPCアフィリエイトで利用した場合、即刻提携解消されることが殆どです。

PPCアフィリエイト参入者の増加

アフィリエイト系の情報商材でも、PPCアフィリエイトの稼ぎ方を公開しているケースが多くなり、その結果、ここ数年で参入者が増加している傾向にあります。

取り扱う商品広告も需要の高いものへ偏りがちですから、やはり、クリック単価も比例して上昇し、利益が出し難い状況を生んでいます。

初心者にはブログアフィリエイトがおすすめ

初心者にはブログアフィリエイトがおすすめ
現状では、PPCアフィリエイトで稼ごうとするライバルが多く、初心者が参入して成功していくには、かなり難易度が高いと言わざるを得ません。

また、以前は簡単なブログやサイト、ランディングページでも稼ぐことができましたが、現在は、それなりに作り込んだコンテンツでなければ審査が通り難くなっています。

つまり、出稿までには結構な手間を要することになるわけです。

このような状況の中でPPCアフィリエイトへわざわざ費用を掛けるよりは、腰を据えてサイト構築を行い、ブログアフィリエイトで稼ぐ方がおすすめと言えます。

特に、これからアフィリエイトを始める初心者にとって、厳しくなってきた現状の中でPPCアフィリエイトのリスクを背負うよりは、リスクを軽減しながらWEB制作に関する知識や技術も得られるブログアフィリエイトの方が、選択肢としては断然得策と言えるでしょう。

まとめ

PPCアフィリエイトは、以前はデメリットに勝る大きなメリットがありましたが、現在は、その影響が逆転しつつあります。

勿論、現在でも参入者が多く、しっかりと利益を上げているアフィリエイターも多くいますので、結論から言ってしまえば「やり方次第」になるのかもしれません。

しかし、PPCアフィリエイトを推奨している情報商材が宣伝する誇大広告のように、「簡単」「楽」ではないことを十分に理解することが大切です。

やるのであれば、綿密な事前調査と利益率の算出を行い、ビジネス感覚を持って取り組むことをおすすめします。