ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を利用することで、様々なジャンルの広告主と提携して豊富な広告素材を利用することができます。
しかし、ASP利用のメリットはそれだけではありません。
こちらでは、ASPのレポートからアフィリエイト広告の良し悪しを分析する方法について解説していきます。
ASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)のレポートで確認できる項目
アフィリエイトを始める場合、多くのアフィリエイターはASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)を利用します。
ASP各社では、数多くの企業から広告出稿の依頼を受けて契約しています。
契約している企業の業種も様々ですので、私達アフィリエイターはASPへ登録するだけで、自分の得意な分野や興味ある分野の広告を手軽に選択して、更には用意されている豊富な広告素材を利用しながら、アフィリエイトで必要となるWEBサイト作成などへ集中して打ち込むことができるのです。
このようにASPの利用では、利便性の良さに加えて多くの利点も実感することができるのですが、その1つとして挙げられるのが、ASPで用意されている成果レポートの活用です。
ASP各社で成果レポートで解る項目や、表示される形式などは多少異なるところがありますが、アフィリエイターが最も知りたい重要項目については、どのASPでも概ね確認することができると思います。
今回は、国内最大級規模を誇るA8.net(エーハチ・ネット)を例に説明していきたいと思います。
先ず、A8.net
更に、トップ画面上部ナビゲーションの「レポート」へカーソルを合わせると、最上段に「成果報酬」の項目が現れ、それをクリックすると詳細な売上データと売上に至るまでの幾つかのデータを確認することができます。
掲載している広告が成果へ繋がるか否かの見極めとして重要となるのは、売上の確定以前の細かなデータになります。
成果レポート画面で「成果発生レポート」欄に表示される内容が、売上確定前のデータになるわけですが、ここではインプレッション数・クリック数・発生件数(未確定状態)・発生報酬額(未確定状態)などが、期間や発生対象を変更して、色々な角度から確認することができます。
今回は、このレポート項目を基に、更に重要となる2つの指標について説明したいと思います。
2つの指標分析で、私達アフィリエイターにとってプラスとなる、良質の広告主を見極めることができるのです。
承認期間で広告主のアフィリエイトへの期待度とやる気が分かる
ASPを利用した際の成果報酬に関しては未確定と確定の2種類の状態があり、先ずは、未確定の状況でレポート報告され、広告主が提示する成果条件を全てクリアすれば確定として承認されますし、クリアできなければ非承認となりキャンセル扱いとなります。
当然ながら、キャンセルとなった掲載広告には報酬が一切発生しないわけですが、この承認されるまでの期間が広告選びの重要なポイントの1つとなります。
未確定の状態になってから承認・非承認の判断が下されるまでの期間には、それぞれの広告主によってバラつきがあります。
中には、未確定の状況が変化するまでに1~2か月以上掛かる広告主もあるほどです。
広告に掲載される商品の特性が原因となり、承認・非承認までの期間が長引く場合もありますが、商品には関係なく、広告主の企業体質や担当部署の担当者が原因で期間が長引く場合もあります。
- 広告主にやる気がない(アフィリエイターからの成果を期待していない)
- 広告主側のアフィリエイト関連部署の人手不足、または会社規模が小さい
- 商品販売完了までの手続きが面倒、或は複雑(契約書のやり取りなど)
上記は承認期間が長い場合に考えられる主な原因ですが、一方で、承認期間が短い広告については、この原因とは真逆となる特徴の関係が広告主側の体質として想定できます。
特に、広告主のやる気と人手不足、会社規模が関係する承認の長期化は、アフィリエイターとして後々大きな損失を被ることもありますので、しっかり広告主の特徴を見極めることが必要です。
一旦は広告掲載をしてみたものの、承認期間が長すぎる広告主は登録するASPへ問合せしてみることも見極めの手段となります。
ASP各社のレポートでは、未確定・確定・キャンセルのアフィリエイト成果状況は個別にわかるものの、丁寧に広告別の承認率・キャンセル率を提示してくれるASPレポートは殆どありません。
少々手間ではありますが、掲載広告の成果状況(未確定数・確定数・キャンセル数)を常に自分で算出して把握することは、今後の対策を立案していく上で重要なデータとして、私達アフィリエイターに大いに役立ちます。
キャンセル率の高い広告は要チェック!アフィリエイターに悪影響となる3つの原因
承認期間を経た後に広告主の判断の結果、非承認となった広告はキャンセル扱いとなり、報酬の発生は無くなります。
キャンセルになる理由は、広告主やASPで取り決めた成果条件がネックとなる事が最も多いわけですが、場合によっては私達アフィリエイター側に問題がある事も考えられます。
キャンセル率の高い広告・承認率が低い広告で考えられる原因は大きく分けて3つです。
承認までの条件が厳しい、或はユーザーにとって面倒
成果確定までの条件となるハードルが高い、アフィリエイト広告は少なくありません。
また、商品に強い関心が持てないユーザーほど、条件が厳しいとか面倒と感じやすい傾向にもあります。
したがって、アフィリエイター自身が事前に成果条件をしっかり確認して、ユーザーの興味を喚起しながら成果に繋がるアクションを起こしてもらえるような、丁寧なナビゲーションを心掛けましょう。
成果条件のハードルが高い広告ほど、アフィリエイト報酬も高い傾向にありますので、安易に報酬だけに魅力を感じて広告掲載するのではなく、現時点で自分のアフィリエイターとしてのスキルに見合った商品であるか否かを客観的に判断することも大切です。
広告主の体質がいい加減でやる気が感じられない
これはキャンセルと言うよりは、広告主のさじ加減や怠慢が関係する承認の低さと言えます。
アフィリエイト成果状況がいつまでたっても未確定のまま変化がない時には、広告主のやる気のなさが考えられる大きな要因の一つです。
このような場合には、登録しているASPへ直接問い合わせしてみると良いでしょう。
また、あまりにも不自然なキャンセルが多い場合なども、同様に問合せしてみることをお勧めします。(広告主へ直接問合せすることは、ASPの規定で禁止されていますので注意して下さい)
条件クリアに至るナビゲーションの質が低い
ブログなどのWEBサイトへ訪問してくれたユーザへ興味を抱かせて、どのように購入・契約・登録などを進めれば良いのかを、丁寧にナビゲーションすることは、アフィリエイトの成果アップへ大きく貢献します。
特に、購入や契約については、その行動が完了すれば確定報酬として承認されるものが殆どですが、何らかの登録でアフィリエイトの成果条件となるものは、最初の登録後、更に追加条件の提示がされている広告が多くあります。
無料登録できる広告などは、実際に自分自身で経験することで、より具体的で詳細なナビゲーションをすることができます。
承認率・キャンセル率の変動は広告掲載の時期も大きく影響する
「初回購入・初回契約・初回登録のみ承認」この3つは、成果確定の条件として、殆どの広告に該当する言ってもいいでしょう。
つまり、私達が掲載する広告からアクションを起こしてもらっても、その商品に対しユーザーが2回目以降の購入・複数の契約・複数の登録であった場合には、報酬が発生しないわけです。
例えば、紹介する広告が人気商品であったとしても、長期間に亘り人気を継続している商品であれば、リピーターが購入する確率は高まります。
一方、新商品の場合には、人気が上昇する毎に新規顧客が付きやすい状態を形成していきます。
このように商品の発売時期と関連する顧客層の違いを考えれば、単純に新商品の広告を扱うことが、アフィリエイトの成果にも結びつくように思えますが、実際には、常に新商品だけを扱ってアフィリエイトをすることは大変ですし、稼ぎにくいと言わざるを得ません。
アフィリエイトで上手に成果を出していくには、しっかりと広告掲載の時期を考慮して、新規顧客を引き込めるようなキーワード選択が大切になります。
特にリピーター顧客に注意すべき商品は消耗品です。
化粧品やサプリメント、健康食品などの商品広告を掲載する場合には、サイト構成で注意や工夫が必要でしょう。
まとめ
ASP内で確認できるレポートの存在は、アフィリエイトをする人なら必ずと言っていいほど知っていると思います。
しかし、データを眺めるだけで、アフィリエイト成果の向上に役立てようとしている人は、意外と少ないようです。
今回は、広告主を選択するする上で、良し悪しを見極める為の承認率とキャンセル率の活用例を紹介しましたが、アフィリエイトサイトとして最適な状態を構築していく為の指標として、ASPの成果レポートも重要な参考データとなりますので、数値の向上を常に念頭に、敏感に対応していくようにしましょう。