アフィリエイトの詳しい内容は分からずとも、以前比べれば、その名称を認知している人はかなり増えたと思います。
それに伴って、アフィリエイトの市場規模も年々拡大傾向にあり、多くの方が興味を持ち、実際にアフィリエイターとしてデビューしています。
但し、アフィリエイトで成功する人は限られた一部のアフィリエイターとの印象も強く、その大半が成果を出せずに諦めてしまっている現状も否めません。
アフィリエイトで成功するには、市場を取り巻く現実をしっかり理解した上で、最適な目標設定に向かいプロセスを進めることが大切です。
そこで今回は、初心者アフィリエイターが見据えるべきアフィリエイトの現状と、成功する為に妥当と言える目標設定について解説したいと思います。
「アフィリエイトで稼ぐ事は楽ではない!」それでもアフィリエイトを勧める理由とは?
ネット上では、アフィリエイトが楽に大金を稼げるビジネスであるかのような、少々大げさに感じるほどの派手な広告を頻繁に目にします。
しかし、アフィリエイトの実態について、そのノウハウを丁寧に提供している人ほど、「アフィリエイトは楽に稼げるビジネスではない」との見解を示しています。
私自身も、アフィリエイトで稼げるようになるまでには、楽ではない作業を繰り返してきましたし、いくつもの失敗も経験してきました。
一方で、アフィリエイトが楽ではないと言い切りながらも、しっかりと成功体験を積重ねたアフィリエイターの多くは、運営サイトやメルマガでそのノウハウを詳細に解説しながら、多くのユーザーへ勧めようとします。
勿論、アフィリエイトを勧める理由の1つには、「自分の利益」に繋がる事が挙げられるのですが、それだけではありません。
アフィリエイトを成功へ導く為の、ノウハウのマスターや作業工程は楽ではないものの、一度収益化に成功出来れば、拡大の可能性は無限大に広がります。
この成功体験を多くの方に知ってもらい、実際に体験してもらって共感できるアフィリエイターを増やしていきたいことも、アフィリエイトを勧める大きな理由の1つなのです。
アフィリエイトの市場調査から現実を読み解く
現在、アフィリエイト人口は400万人程度(2015年度)と言われています。
また、アフィリエイトにおける売上高は、年間1600億円程度(2015年度)の市場規模を形成しています。
認知度が高まってきたとは言え、人工全体に占める割合は3%程度ですし、電子商取引市場が年間12兆8000億円程度の市場規模になりますので、こちらも全体の約1%程度になり、アフィリエイト業界はまだまだ伸びしろが期待できるビジネスを言えるでしょう。
このような市場状況の中で、アフィリエイターの状態を確認してみると、とても興味深いデータを目にすることができます。
※以下データの参照元:アフィリエイトマーケティング協会 意識調査2016年
アフィリエイトを始めてからの経過年数
このグラフを見ると、アフィリエイトを始めて1年未満の人が31.2%に対して、1年以上~2年未満の人が14.1%と半分以下の数に落ち込んでいることが分かります。
つまり、アフィリエイトを始めても1年後には半分以上の人が止めてしまっている現状を確認できます。
また、5年以上~10年未満が21.5%、10年以上が8.2%と全体の約3割もが、アフィリエイトの長期継続者である事がわかります。
アフィリエイトでの1か月の収入
最も多いのは、23.6%のアフィリエイトの収入が全くない方で、収入が全くない方から収入が1万円未満の方のトータルは56.2%となり、半分以上のアフィリエイターは月に1万円すら稼げていないのが現状になります。
一方で、3万円以上から100万円未満のそれぞれのグラフで示す割合が5%前後なのに対して、100万円以上の収入があるアフィリエイターは10.4%と約2倍である事もわかります。
アフィリエイトの経過年数と1か月の収入
こちらは、アフィリエイトの経過年数毎に収入実績の割合を示したグラフです。
アフィリエイトを3年以上続けている人のうち、5~6人に1人は月100万円以上を稼いでいることが分かります。
アフィリエイト収入の昨年比
アフィリエイトの収入が増加した人は39.2%と全体の約4割を占め、収入が変わらない人の49.3%と合わせると88.5%となります。
約9割のアフィリエイターは、現状維持がそれ以上の収入である事が分かります。
アフィリエイトの市場調査からわかる事
この市場調査の結果を見ると、アフィリエイトを始めても1年程度で止めてしまう人が多い事と、満足できるような成果を出せていない人が多い事は分かります。
しかし、継続している人の多くは、それなりの収入を稼げている事が分かりますし、3年以上アフィリエイトを続けている人では、100万円以上の割合が最も多く、しっかりと実績を積上げて成果を拡大できた人達である事が窺えます。
月に100万円と言うことは年収1200万円になるわけですが、サラリーマンで年収1000万円以上の人の割合は5%に満たない数字です。
しかし、アフィリエイトでは、実に10%以上の人が月に100万円以上を稼ぎ出しています。
アフィリエイトは、しっかりとノウハウを学び長期に亘り継続していく事で、サラリーマン以上の収入を稼げる可能性が十分にある事の裏付けとも言えるのではないでしょうか。
なぜアフィリエイト収入月間3万円の目標設定が妥当なのか?
アフィリエイトで誰でも簡単に数十万円~数百万円が稼げてしまうかのような、怪しげな情報商材の広告は論外ですが、一方で、アフィリエイトのノウハウをブログなどで詳細に情報提供している、優れたサイト運営者は数多くいます。
このような方々の、アフィリエイト初心者に対する目先の目標金額は、概ね月5万円~10万円程度です。
「アフィリエイト初心者が月5万円稼ぐ為の最短プログラム」「初心者が月10万円稼ぐ為のアフィリエイトの始め方」このようなタイトルで、初心者アフィリエイターでも始めやすいように分かりやすく手順が公開されています。
しかし、私の持論としては半年以内に月3万円程度のコンスタントな収入達成が、妥当な目標設定であると考えています。
アフィリエイトは、先ず最初の成果を出す事と、その成果を2ヵ月以上継続する事が、初心者にとっての最大の難関となります。
アフィリエイトはそれぞれの広告で報酬単価が異なりますので、報酬単価が数百円の広告もあれば、数万円の広告もあります。
したがって、アフィリエイトを始めて1、2ヵ月で、偶発的に数万円の収入を稼ぎ出すことも、考えられることではあります。
しかし、継続的な収入発生を実現するには、サイトコンテンツを充実させたりSEO対策をしたりと、やるべき事は色々あり、それなりの時間を必要としますから、あくまでも単発収入でしかないのです。
私自身、アフィリエイトで1万円の収入をコンスタントに稼ぎ出せるようになるまでが学ぶことも多く大変であり、そしてかなり手こずった記憶があります。
金額は1万円程度ですから大きくはないのですが、この成果を連続で出せるようになった時には、アフィリエイトの基本的なノウハウをマスターして、次につながるステップアップの取り組みが見えてきている時でもあります。
理想としては3ヵ月以内に1万円以上を稼げる実績を作り、6ヵ月以内に3万円を超える収入へと拡大することです。
目標設定は現実的に目指しやすい数値にして、達成までの期間をできるだけ前倒しできるように取り組む事がポイントです。
アフィリエイトは、個人ビジネスですから成果が出せない状況が続くと、モチベーションが保てなくなってしまうことが多々あります。
現実的な目標管理の中で、達成感を糧にモチベーションを維持していく事も大切になります。
半年以内に3万円の目標をクリアして上方修正する
ブログやメルマガのコンテンツは充実してきているにも拘らず、もし、半年経過しても3万円どころか1万円も達成できない状況であるならば、コンテンツの見直しやSEO対策の再構築が必要なのかもしれません。
記事の内容や対策キーワードをもう一度確認してみましょう。
目標を達成できたのであれば、現状に甘んじることなく、すぐさま次の目標設定をしましょう。
アフィリエイトを数年経験している人は、1年単位での目標設定でも、プロセスを管理しながら必要な場合には途中修正しながら取り組んでいけると思いますが、初心者の場合には、目標設定の期間を3ヵ月程度で区切り、都度新たな目標を立てることが理想的です。
これは、大きな修正を防ぐ意味もありますし、前文でも述べた、モチベーションを維持する意味もあります。
兎に角、小さな成功体験でも構いませんので、実績を積み上げていく事がアフィリエイトで成功できるポイントであり、収入拡大に繋がります。
まとめ
アフィリエイトは自動的にお金を作り出してくれる魔法のようなビジネスでもなければ、知識を全く必要とせず成功できるビジネスでもありません。
しかし、学ぶべき知識をしっかりと吸収して、やるべき作業を地道に進めていけば、例外なく誰でも稼げるビジネスです。
そして、収益化を実現できた先にも、まだまだ拡大できる大きな可能性を秘める、究極の個人ビジネスでもあります。
他のビジネス同様に努力は絶対に必要である事と、じっくりと腰を据えて継続していく事こそ、アフィリエイトで成功できる重要なポイントです。
当ブログでは、初心者アフィリエイターにも分かりやすく、アフィリエイトブログの基礎作りについて、詳細且つ丁寧に情報公開しています。
是非、参考にしてみて下さい。